はじめに
2001年の夏休みは、7〜9月であれば自由にとってよい、ということだったので、当時メッツにいた新庄を見ようと、観光半分野球観戦半分な感じでニューヨーク旅行を計画。9月14日頃の試合を狙って、9月12日出発のツアーを予約。
出発の前の日、9月11日の夜。残っていた仕事を超特急で片づけ、最後のパッキングを済ませてガイドブックを見ながら「どこ観光しようかねー、一番高いワールドトレードセンターって展望台あるんだ、まずはここに上がってみようかね。混雑するから朝から並んだ方がいいのかー、早く行かなくちゃね」なんて考えつつ、ふとテレビに目を向けると。
そのビルから煙が上がっていました。
その後の惨状はご存じの通り。状況が状況だっただけにすぐに旅行会社に電話したのですが夜なので繋がらず。刻々と悪化するテレビの状況を前に呆然とするしかなく、一夜を過ごしました。
翌朝旅行会社から連絡があり、飛行機が飛ばないのでツアーはキャンセルとのこと。事件がショックだったのと旅行がボツになったのとでふさぎ込んでいたのですが、父が温泉でも入ったらどうかと手配してくれたので、そのときはありがたく世話になったのでした。いや決して「ニューヨーク」が「入浴」になったなんてベタな駄洒落を言える心境ではなかったんですよ当時は。(今だから言える)
こうしてボツになったニューヨーク旅行、いつか行ってやるぞ、と思って2年半。やっと実現したのでした。
さて出発
というわけで待ちに待ったニューヨーク旅行。今回は全日空の成田からの直行便を利用するので、伊丹から出て乗り継ぎ。朝8時の伊丹発に乗るのですが、ツアーなので指定された集合時間に行かないといけません。それが6時半。それに間に合うように乗り合いタクシーを予約したのですが…迎えにくるのが5時過ぎですよ(笑) でも、楽でいいですね。京都からだと関空に行くよりはずいぶん楽です。
ツアーの集合をすませてボケッとした頭で朝食を取り、成田行きの飛行機に乗り込む。実は、伊丹空港から飛行機に乗るのは2回目。しかも、1回目は震災の時の臨時便で広島行きという今では絶対ありえない飛行機だったので、今回がほぼ初めてですよ。…といっても取り立てて変わったところがあるわけではないんですけどね(笑) しかし、ターミナルには仕事で出入りしていたことはあるので、妙に見慣れた風景なのが不思議な感じでした。
というわけで1時間ちょっとで成田に到着。ニューヨーク行きの便は11時なので、空港内をうろうろ。成田空港は全く初めてです。おおー。ワイドショーとかでインタビューしてるのってここかなー(笑) とか言いながら歩き回る。Yahoo! Cafeがあったので、ひょっとして無線の電波とか飛んでないかな?と思ったのですが、ダメでした。
飛行機はほぼ定刻通りに出発。12時間半の空の旅、到着時間を考えると半分位は寝ておくのがよいのですが、朝早かったわりには全然寝られない…。機内食(2回)と夜食(?)に配られたカップヌードル(久しぶりに食べた! ところで最近は「うどんでスカイ」とかは作ってないのか?)を平らげて寝返りを打ってるうちに、ニューヨークへ。
到着
到着前の機内アナウンスでは「…現地の天候は「霧」…」とのこと。おいおい、霧ですか…。アメリカで霧というと、サンフランシスコの霧が原因で飛行機を乗り継ぎ損ねた5年前のことがあるので、一瞬いやーな予感が頭をよぎる。機内のスクリーンに映る前方の景色も、確かに真っ白。その霧が開けて滑走路が見えた…と思った瞬間、飛行機が上昇した。えええっ?
なんでも「進入角度が合わなかったため着陸をやりなおします」みたいな事をアナウンスで言ってましたが、一瞬お腹の底がすーっと冷えました(笑) で、2度目には無事、着陸。
なんか外国の空港って、説明できないんだけども「外国っ!」ってにおいがしますよね(笑)日本じゃないとこに来たんだなーって感じがいつもします。で、そんな気分を味わいながら空港を出て、送迎のバンに乗り込んでマンハッタンのホテルへ。
はぢめてのニューヨーク観光(?)
到着したのは1時頃だったのですが、運良く部屋が空いていて入れたので荷物を置いて、さっそく町へ。いやー、人が多いねー。屋台の多さに驚いたり、大阪人もびっくりするぐらい信号を守らない歩行者に「大丈夫か?」と心配したり(笑) JCBのカウンターに行ってお茶を飲ませてもらったあと、眠気が限界になってきたので地下鉄に乗って戻ることに。
JCBのカウンターでもらった地図を広げると、えらいでかい。い、今どこにいるんだ?? よくよく見ると、左下のタテに細長い部分がマンハッタン。ガイドブックなどでよく見る地下鉄の路線図は省略されててマンハッタン+αぐらいしか書いてないのですが、実はすごく遠くまでつながっていたのね。びっくりしました。
さて切符を買おう、と思ったのですが、何故かこの時使った入り口には券売機でなく人のいる窓口のみ(券売機、あったんだけど何故かクレジットカードしか使えないような…?)。確か料金は2ドルだったよなー、と思いながら、窓口のお兄ちゃんに4ドル出して「切符2枚おくれ!」と言ってみたのですが、出てきたのはカード1枚。あれれ?だめじゃん。仕方がないのでもう2ドル出して「もう1枚!」と言うと首を振ってなにやら早口でかえされたのだが、わからん…。どうも、指さすところに書いてある文やらお兄ちゃんの言葉やらを統合すると、どうもこの窓口では4ドルからでないとカードが買えないらしいことがわかって、慌てて2ドル追加してカードをもらったのでした。
ホテルに戻って仮眠、夜は明日のメジャーリーグ観戦に向かって気分を盛り上げよう、ということでヤンキースの選手をテーマにしたカフェへ。アメリカらしくハンバーガーを食べる。このお店ナイトゲームの中継を流していて、カウンターでビール飲みつつ観戦してる人も多いのですが、何故か途中で家族連れでどやどやと入ってきたおばちゃんと子供、何も注文せずに席を仕切る柵にもたれてずーっと野球を見てました(笑) しかもカウンターに座ってる客と野球談義で盛り上がってる(笑) お店の人も何も言わなかったようだけど、いいのかねぇあれ?
摩天楼のてっぺんへ
満腹になったところで腹ごなしも兼ねて歩きつつ、けっこう夜遅くまでやっていて夜景も見られるということだったのでエンパイヤステートビルへ。WTC無きあと、マンハッタンで一番高いのがエンパイヤステートビルらしいですね。なんでも、中には展望台以外にもアトラクションみたいなのまであるらしいのですが、満腹で乗る元気がなかったので展望台のみの入場券を買い(パスポート見せろと言われる、という話だったのですが、何故か私らは言われなかった)エレベーターに乗って上へ。
展望台は、確か86階にあるんだったかな、高さ制限のある京都に住む私には15階以上は存在しないのと同じなので、登るだけでもまったく現実感がありません(笑) つまり、怖い(笑)多分京都タワーより高いよー(登ったことないけど) かなり足がすくんだのですが、がんばって写真も撮る。朝が霧だっただけあって、なんかもやのかかった夜景だったのですが、きれいだった。