Tue, 2005-04-19

【特別企画?】今さらNY旅行記#4

4日目は市内観光…といってもそんなに時間があるわけでもないのにゆっくり朝食を食べたり。クロワッサンうまし。私はたいていツアーに行くときは高いとわかっていても朝食付にするのである。なんでかというと、朝から言葉が通じなくて食べるものに悩んだりするのがいやなだけだったりする(笑)。しかし、今回泊まったホテルは滞在型でキッチン付だったので、これなら朝食頼まずに何かしら買ってすますことができたのになぁ。ホテルは直前までわからないので何とも言いようがないけど。

自由の女神

10時前頃出発。本日のメインイベントは自由の女神見物である。まずはペンステーション前の駅から地下鉄に乗り込む。相変わらずがたごと音がしてうるさい…以上に何故か揺れがひどく、出発早々酔ってしまう^^; 途中アナウンスが流れ「フェリーに乗る人はなんたらかんたら…」と言っているのが聞こえるがよくわからない。すると次の駅で、同じ車両に乗っている観光客風の人が全員どどっと降りていくではないか。焦る私らも「とりあえずついていけ」とばかりに一旦降りる。再度アナウンスが流れてやっと「フェリー乗り場で降りる人は前の車両に乗れ」と言っていることがわかった^^;

さてこのフェリー乗り場に向かう路線、丁度前の車両に移動した次ぐらいにWTC直下の駅(当然閉鎖中)を通るのである。…こんな事を言っては申し訳ないのだけれど、あまり気持ちのいいものではない。線路が歪んだりしているのか徐行して通り抜ける地下鉄。金属のすれるようなキィーーーーという音が響き渡る。暗闇の中、ニューヨークの地下鉄は壁に青いライトが灯っているのが…ちょっと怖さ倍増するんですけども…と思っている間に次の駅を越え、サウスフェリーの駅に。

さっきアナウンスしていた理由が、駅について初めて分かった。ここの駅折り返し点になっているせいか、先頭の2両ほどしかホームにつかないのである。ほぼ観光客専用の駅とも言えるかもしれないなぁ。

駅を出て人がぞろぞろ向かう方についていくと海が。防波堤沿いに公園があり、物売りのワゴンが出ていたり記念撮影する人がいたり。しばらく歩くとフェリーが見えた…のだが、その前に50メートル以上もあろうかという長いテントがあり、窓からちらっと覗くと人がわんさか並んでいるではないか! ぐえ、この行列に並ばないかんの^^; 一瞬ひるんだけど、ここまで来て引き返すなんて勿体ないこともできないので乗船券を買ってテントへ。長ーいテントの正体は、セキュリティチェックのためでした。思ったほど長くない列にほっとしてチェックをくぐり(でも厳しくてベルトまで外せといわれた)、船へ。

しかしこのフェリー(といいつつ車は乗れないんじゃないかこれ?)、岸壁についてるときにやたらめったら揺れるのである。横揺れ。さっき地下鉄で少し酔ったばかりの私にはかなりきつかった(笑) イスに座って酔いをこらえつつ待つこと20分(いっぱいになるまで出航しないのねー)、やっと沖に出ると揺れもおさまり、摩天楼を眺める気分に。

自由の女神までは10分ほど。なんか、宮島に渡るのに似てるよなー、なんて妙な感想を持ってるうちに到着。自由の女神の台座下は博物館になっているのですが、ここに入るのにもセキュリティチェック。厳しくなってるんでしょうねぇ。島の周囲を歩いて回っている間になぜか相方はシャッター押しを連続で頼まれる(しかも外国人の人ばかり)。ちゃんと撮れてたのかどうかちょっと心配(笑)

ウォール街からWTC跡へ

再びフェリーに乗り込みマンハッタンへ戻る。公園を抜けようとすると、大きな球を押しつぶしたようなモニュメントが。前衛芸術かな…と思ったら、WTCにあったオブジェだった。巨大なのだが、考えられない形にひしゃげている。被害の大きさを少し思った。

そのまま北へ少し歩いていくと、ウォール街。言わずと知れた経済の中心地なわけですが、何故かやたらと工事中の箇所が多く(ひょっとしてまだテロの影響が残っているのか)、そのせいか非常にほこりっぽくて、くしゃみがとまらなくてまるで花粉症のようなありさまだった。NYSEの前の道路が掘り返されていて、工事囲いがしてあるのだがその一部にはゲートが設けられていて出入りする人を厳重にチェックしていた。

本当にくしゃみが止まらなかったのでウォール街は早々に退散、WTC跡へ。

ウォール街からWTC跡までは歩いてほんの少し。跡地は工事が進むなか、囲いには当時の写真や亡くなった人の名前が掛けられていた。金網の柵から中を覗くと、鉄骨で作られた十字架が。周囲の建物も復興が進んだといってもなんだか煤けているようなのもあったり、被害の大きさを物語るなぁと思った反面、こんな広大な敷地に立っていた建物が全て崩れ落ちてよくこれだけの被害ですんだなと思ったり…もしあのビルが横倒しになったりしたら、とんでもないことになっていたんだろう。

その後はすぐ横から地下鉄に乗り、ソーホーへ。最近はお洒落なブランドショップが建ち並ぶ場所…となっているらしいのだが、私のお目当ては「DEAN&DELUCA」と「AppleStore」(笑)

AppleStore

Prince St.の駅から歩いてほんのすぐ、AppleStoreは思ったのとは全然違う古い建物。なんか、以前は郵便局だったらしい? 壁からつきだしているリンゴのマークがなければ絶対見落としそう。

中へ入ると、おお、これがガラスの階段ですか。真下には入れないけど、ほんと下から見上げるとちょっと問題があるようなきれいさ(笑) で、両側にデスクトップマシン、iPod、デジカメやビデオ関連の製品などがコーナー分けされて並んでいて、すごく見やすい。

やっぱりせっかく来たからには見ないといけないのがiPod mini。思ったより小さいけど、スクロールホイールの操作性も悪くないし、スイッチがホイールと一体になってるのも使いやすい。液晶がちっちゃいのでゲームはかなりやりづらい(試したらしい)。アメリカでも大人気で生産が追いついてないという話だったけど、この時点ではレジの後ろに在庫らしきブルーとシルバーの絵の入った箱が! 買いたい…けどiPodも持ってるしなぁ、迷う迷う。店員さんに話しかける勇気もないし…(笑) と頭の中がぐるぐるするばかりだったので、とりあえず2階を見て頭を冷やそうかと(笑)階段を上ってみる。

2階は上がってすぐ正面がシアター…なのだが、座席のほかに壁際の地べたに座ってPowerBookやiBookを広げている人が何人も。この日は「Pro Day」と書いてあったのですが、行ったときは丁度iPhotoのデモをやっていたようです。で、左側にはジーニアスバーがあって相談を持ちかけてる人がいっぱい(席が埋まってた)その奥にはモバイル関連とiPodの周辺機器。右側にはソフトとサプライ関係がずらりと並び、一番窓側にはキッズコーナー。日本のには行ったことがないけど、同じようなものなのかしらん。

しかし、ここで事件(笑)発生。

ガラスの階段部分は吹き抜けになっていて、2階はそれを囲むようにベンチが配置されていたので、Macにまったく興味のない相方は「ここで座っとくわ」と休憩。その間に私はあれこれ
見て回りiPod miniに思いをはせたりしながら、とりあえず記念に何か買おうとiBook用のクリーナーセットを購入。で、2階の相方の座るベンチの付近へ戻ると…なんかめっちゃ臭い。とてつもなく臭い(笑) ひょ、ひょっとして誰かおならでもしたのか…

しかし、よく見ると隣のベンチに座っていた人が中華のテイクアウトボックスを持っていて、そこから強烈なニンニク臭が漂っているのだった。

…だがそれだけではなかった。しばらくすると、その人はおもむろにそのボックスを開けて、食べ始めた! をいをい、店の中やのに大丈夫? と思ったが、強烈なニンニク臭をまき散らしているのにも気づいてないのか、チャーハンや餃子のようなものを平然とバクバク食ってる(笑) 店員さんも注意するふうでもない。うーん、このへんのアメリカの公衆道徳っていったい…(笑)

ニンニク臭に参ったわけではないけどここでAppleStoreは退散。DEAN&DELUCAへ。

DEAN&DELUCAは日本で言うなら紀伊国屋かイカリのような高級スーパーである。お店に入るとすぐ、整然と並べられた(まるで作り物のようにきれいな)野菜や果物。デリやミート、パンもお洒落に並んでいて…だけどチーズ売り場だけは猛烈な臭い(笑)を放っていて、なかなか近づく気になれませんでした。生ものを買うわけにもいかないのでチョコレートやお茶などと、お目当てのロゴ入りキャンバスバッグ(これが欲しかったのだ)を購入。

これがほんとのニューヨーク観光?

一旦ホテルに戻って買い物を置いて、再び出発。目指すはグランドセントラル駅である。ホテルからは結構遠いのだがすっかり歩く習慣がついちゃってこのころになるとへっちゃら(笑) ぶらぶらとお店を見物して途中見つけたYankeesのショップでJETERのTシャツをゲット、5番街をすぎると少し下り坂になり、左手に見えてくるのが駅。なんだけども、日本の感覚で見る駅とはちょっと違う。えーっとあれなに式って言うんだっけ? 大きな柱の立つギリシャ建築みたいな外観。見るだけでおおーっと圧倒される。で、中にはいると…中央には広大な吹き抜け。外国の駅!って感じがしますねぇ。パリのオルセー美術館(確かもと駅だった建物のはず)もこんな雰囲気だった。天井からうっすらと光が入る空間はずっと眺めていたいぐらいきれい。ホームはどこにあるのかなー、と思ったら、壁にずらっと開いた(?)かまぼこ型の入り口の向こうがそうなんですねぇ。一瞬「ハリー・ポッター」を思い出しました(見てないんだけどこんなんじゃなかったっけ?)。

ところでこの駅はなにやらオイスターバーが有名らしいのだが、旅行中ずっと腹具合がいまいちな上に、カキは一度当たりを引いている私、さすがに外国で当たりを引くわけにはいかないので泣く泣く見送り。ガイドブックとかを見て、ずっとこれ、コンコースみたいな広いところにあるんだと思ってたら、実は地下にあるんだったんですねぇ。ちょっと意外。チェックのクロスのかかった可愛らしいテーブルが並ぶお店は見るだけでおしまい。

駅をあとにして5番街をふらふら。といってもブランド店でショッピングがしたいわけでもなく…ほんとにふらふらするだけ(笑) 途中MOMAのショップに立ち寄ったり(MOMA自体は改装のためクィーンズに移転中)、セントラルパーク前を行き交う馬車を眺めたり。おお、こんなところにカーネギーホールが!と驚いたりしながら「ブルックリン・ダイナー」へ。

ブルックリン・ダイナー

前述のとおりアメリカの食事ってのはひとつ頼んだだけでおったまげるぐらいの量が出てくる店がほとんどなのだが、今回とある店で大量のメニューと悪戦苦闘している時、隣の席の女性2人連れが「このパスタを2人でシェアして食べたい」みたいな注文をしているのに気づいた。

なるほど、半分こして食べたらよかったのねー。

ひとつかしこくなったおさ姐。早速このブルックリン・ダイナーで試してみることに。シーザーサラダとアメリカらしくステーキを「私らあんまりおなかすいてないねーん、シェアして食べたいねんけどいい?」と聞いてみたら「もちろん! ちゃんと、お皿を2枚出してあげるからね」いぇーい!(笑)

…アメリカ何度目かにして、初めて学習した出来事でありました(笑)

余談だけどここで食べたシーザーサラダは今回食べた中で一番おいしかった。

Posted by osa at April 19, 2005 07:37 AM
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