銀座の並木通りを歩いて、シャネルの並びにあるビルの地下にあるお店。元々はリビング新聞に載っていたのを見つけて行ってみました。
ビルの地下で、1階のおもてにおしながきは出してあるんですが、事前に知らなかったらなかなか飛び込みでは入りにくい雰囲気(苦笑) 引き戸を入ると、お店の中はカウンターが4席、あとテーブルとお座敷が5卓ほど、という感じでしょうか。お昼は「京味膳」(1650円)をはじめとして、3種ぐらいセットメニューがありました。というわけでその京味膳を注文。
まず最初に自家製のごま豆腐が出されます。これが、葛で寄せた普通のごま豆腐と違って、なんだかシャリシャリした食感があるなぁ、と思ったら、蓮根が入ってるんだそうで。とろんとした食感のごま豆腐と歯触りのいい蓮根、だしが合わさって美味しい。
次にお造りと炊き合わせが出されます。お造りは白身の魚なんですが、その上に乗っていたしゃきしゃきした食感のあしらいの野菜が何なのかわからない(笑) 丸くて外側が緑、内側は寒天みたいな感じで、味はほとんどないのですが、不思議だ。炊き合わせは茄子にほうれん草、湯葉と近江の赤こんにゃくで、美味しいおだしの染みた野菜が幸せですよ。
後は揚げたての天ぷら(小海老の寄せ揚げ)とごはん、赤出しが出されて、最後には甘味の粟ぜんざい、とほんと京料理らしい仕立てで次々出されます。店内は私が行った時は女性ばかりだったのですが、確かに盛りがお上品なので、男性だとちょっと物足りないかもしれません。でも東京でこういう京料理を落ち着いて味わえるところがある、っていうのは、発見でしたねぇ。