家でずーっと寝てるのも退屈なんですよねぇ…テレビも面白くないし、というわけで、積ん読になっていた本を消化。「ブラバン」は、本屋でなんとなく内容をパラパラしてみて、なんだか読んでみたくなった本なんですが、分厚いので電車で読めず、放置されてました(笑)。舞台は1980年の広島の高校のブラスバンド部…ということで、私も子供の頃広島で過ごしているし、高校じゃないけど吹奏楽やってたので、どうもつながるものを感じたんでしょうねぇ。
当時の回想と、時空を超えて(?)再結成されることになった今が交錯して進んで行くんですけど、帯にある井筒和幸監督の「なんやしらんけど沁みる小説なんやわこれが」というコピーがまさにぴったり。世代も状況も似ているとはいっても自分とはちょっと違うのに、何故か引き込まれるんですよ。舞台がブラスバンド部なだけに登場人物が多いので追うのが大変なんですけど、全員が個性たっぷりでいろんな魅力をたたえてるんで、好きな人物を見つけて軸にして読み進めるといいんじゃないかと。
読後「あぁ〜、青春っていろいろあるよねー」といろんな感慨が渦巻いていきますよ。