うなぎに続いて長いものになりますが、今回はあなご。
日本橋は日曜日にうろうろするには銀座や新宿より人が少なくてよいのですが、日曜日だと閉まってるお店も多いのがちょっと…と思いながら、高島屋の裏手当たりを歩いて見つけたのが「日本橋 玉ゐ」。ここが最近ちょっとお気に入り。
あなご料理の専門店なんだそうです。あなごめしが名物の広島ではよく食べましたが、そういえば江戸前のあなごって食べたことないなぁ、と思って、古い引き戸を入ってみると、三和土の部分にカウンター、奥はテーブル席になってて、なんか京都にありそうな雰囲気のお店です。
メニューを眺めてこのお店の名物らしい「箱めし」の「小箱」を注文。「小箱」と「中箱」があるんですが、違いはごはんの量ではなく、あなごの量なんだそうです。小箱だと1匹、中箱だと2匹。あなごの仕上げも「煮上げ」と「焼き上げ」から選べるので、香ばしいの好きな私は焼き上げを選択。
出てきた箱めしはこんがり焼けたあなごの上に、肝煮がちょこんと乗って。おはしであなごを切ってみると下から大葉がのぞきます。これがあなごによく合う。うなぎよりさっぱりしてて食べやすいんですよ。薬味のわさびや柚子を散らすとさらに違った感じに。
それとプラス200円であなごのお出汁を注文して、お茶漬け風に食べることもできるんですが、これまた美味しい。最初に頼んでおくと空のお椀と急須を持ってきてくれるので、箱めしをほどよく残しておいて、食べたくなったタイミングでお出汁をもらいます。お椀に盛ったごはんに出汁をかけて、薬味をちょっとのせて。小箱でもごはんは多いかなーなんて思ってたんですが、途中でお茶漬けにチェンジすると、あっという間に食べきれちゃうのが不思議。あと添えられてる「たまねぎのお漬け物」がうまい! いい箸休めになるんですよ。
このお店、建物が古いのでものすごい老舗なのかと思っていたのですが、実は2〜3年前にできたばかりなんだそうで。落ち着きますよ。