今頃ですが「しゃばけ」にハマりました。
もうすぐドラマ化もされるんですよね。ことのはじまりは少し前に雑誌「TITLe」の9月号(「24」シーズン6第一話のおまけにつられて買いました)が時代小説特集で、その中でとりあげられていて気になったのですが、先日ふらふらと本屋を歩いていたら文庫がシリーズでずらりと並んでいたので、まとめて手に取ってしまった次第。
しかし中身はこれは時代小説というよりはファンタジー。だけど本当に江戸の町というのはこうやって妖が闊歩していたといわれても、全然不思議じゃない気もするんですよね。最近落語もよく聞くので江戸の長屋や商家のイメージは思い浮かべやすくなってるんですけど、落語というのも妖怪まではいかないものの奇想天外な設定に基づくものも多いので、妖や不思議が違和感なく受け入れられる素地ができていたのかもしれない。しかし、このシリーズに出てくる中でいちばん怖いのは妖よりは人間のような気がしますよ。
とこれを読んでいてなんとなく思い出したのが北村薫の「空飛ぶ馬」こちらは時代小説ではないけれど落語をモチーフとして人間の冷たさが垣間見えるミステリーという意味ではすごく似通っているような。
今は読み進めてしゃばけシリーズの「ねこのばば」を読み中ですが、これが終わったら空飛ぶ馬も読み返してみよう。